研究グループと研究内容の紹介
地球惑星物質学グループ
地球表層には約40億年前から現在に至るまでの地球の歴史を記録した岩石・鉱物や、400~670 kmといった深さに至る地球内部からもたらされた岩石・鉱物が露出しています。地球惑星物質学グループでは、世界中からこの様な岩石・鉱物を採取し、化学組成分析、年代測定、変形組織解析、構造解析、変形実験、摩擦実験などを行い、大陸や日本列島の形成史の解明、地球で生じているダイナミクな変動現象のメカニズムの解明、鉱物の結晶学的特性の研究を進めています。
- 岩石のレオロジー(破壊と流動に関する性質)の研究
- 断層すべりと地震発生に関する研究
- 地球内部における水の移動と循環に関する研究
- 先カンブリア時代のプレートテクトニクスの解明(主にインド亜大陸)
- 東アジア・日本列島の大陸・島弧地殻の形成史
- オフィオライトによる古太平洋地殻の復元
- 結晶学に基づいた鉱物の物理化学的性質の研究
安東 淳一 (教授)
片山 郁夫 (教授)
ダス, カウシク (教授)
岡﨑 啓史 (准教授)
大川 真紀雄 (助教)
ジャヤウィックラマ, E. G. (研究員)
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地球惑星化学グループ
地球惑星化学グループでは、地球外物質(隕石、宇宙塵)の分析宇宙化学、マグマダイナミクスの地球化学、生命前駆物質の化学進化室内実験、化石・堆積岩・微生物の実験古生物学を総合し、約46億年間の太陽系、地球、生命の誕生と進化を研究しています。研究手法には、表面電離型質量分析計(TIMS)、誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析計(pyrolysis-GCMS)、電子顕微鏡(SEM、TEM、EBSD)、放射光分析(STXM)など多様な分析技術を駆使しています。
- マグマ地球化学と地殻-マントル間の物質循環への応用
- 南極や国際宇宙ステーションで採取した宇宙塵の分析
- 生命起原に至る原始細胞的機能性物質の合成とナノ観察
- 火星表層で起きた水-岩石反応の解明
- 隕石に記録された衝撃変成履歴の解明
- 微生物鉱物化作用から読み解く地球環境変遷
- 古生物学的・地球化学的手法を用いた堆積岩の研究
柴田 知之 (教授)
薮田 ひかる (教授)
白石 史人 (准教授)
宮原 正明 (准教授)
小池 みずほ (助教)
芳川 雅子 (特任教授)
デ, ビディシャ (特任助教)
オットー, K. A. (特任助教)
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地球惑星物理学グループ
地球・惑星の内部は形成時から長い時間をかけて運動し、その過程で分化することで現在の構造になりました。現在の内部構造を調べることは物質の性質や内部での移動を知ることにつながり、逆に物質の性質や移動を調べることで現在の内部構造がどのような過程で形成されたかを知ることができます。地球惑星物理学グループでは、地震波解析、高温高圧実験、数値シミュレーションなどの手法により、地球・惑星の固体部分の運動メカニズムと内部構造に関する研究を行っています。
- スロー地震に関する研究
- 地球内部構造に関する研究
- 高温高圧下での地球惑星物質の相変化や流動に関する研究
- 地球内部におけるマグマの性質に関する研究
- マントル対流と流体の移動に関する研究
井上 徹 (教授)
須田 直樹 (教授)
川添 貴章 (准教授)
中久喜 伴益 (助教/特定准教授)
中川 貴司 (客員准教授)
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掘削試料物質科学グループ
附属理学融合教育研究センター連携部門、海洋研究開発機構 高知コア研究所
海洋底や陸上の多様な地域から掘削されたコア試料は、地球表層や内部で起こるさまざまな地質学的現象、環境変動、物質循環などを記録しています。これらを系統的に解析することで過去から現在、未来の地球像に関する知見を得ることができます。このような観点から以下のような研究テーマに取り組んでいます。
- 堆積物・岩石の解析による地球表層の環境変動・物質循環の解明
- 海洋底における生物地球化学的物質循環の解明
- 断層帯のレオロジーと地震発生メカニズムの解明
- コア試料の同位体・微量元素を用いた解析手法の新規確立
石川 剛志 (客員教授)
富岡 尚敬 (客員教授)
廣瀬 丈洋 (客員教授)
星野 辰彦 (客員准教授)
諸野 祐樹 (客員教授)
中田 亮一 (客員准教授)